じわじわ上がる消費税
最近消費税の増税が中止になりました。8%から10%への2%アップが中止になったのです。これにより、毎日の家計支出の増加が回避できたでしょう。5%から8%へのアップの際にはスーパーで買い物をすると、店内の商品が一斉に値上がりしてずっしりと増税の重みを感じたことでしょう。
しかし、10%への増税は、次回には繰り越さないという決意が政府から出ています。ご存知の通り日本の財政は危機的状態にあります。税金収入以上の国債発行、つまり借金で国家財政を運営しているのです。10%で消費税の増税が止まるという保証はどこにもありません。
一番の被害者
消費税増税での一番の被害者は中小企業などの事業主です。理論上では消費税は取引に連動してどんどんと積みあがっていくことになっており、下請事業者は親請事業者に対して消費税の請求が可能です。
しかし、実際には消費税を3%増税する代わりに、納入単価を3%下げさせるという取引が少なくありません。スーパーなどの小売企業の現場では競合他社より、少しでも安く売ることが至上命令ですから簡単に増税など受け入れることはできないのです。
結果として消費税を納めることができない事業主が増加しています。税務署は消費税の滞納に厳しい対応をしているので、このような事業主は被害者となってしまっているのです。
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