消費税負担が厳しい
消費税の税率が上がると滞納が増加すると言われています。しかし消費税の仕組みは、実際のモノの価格に税金を上乗せしている預り金ですから、支払が厳しいという事は考えにくいです。しかし、実際にはそのようなことはありません。
大手企業は、下請を決定する際に入札をします。最近は公取が目を光らせているため、消費税を下請けに押し付ける取引はかなり減っていますし、特に入札ではそのことが徹底されています。しかし、入札参加者は受注を取るために今までの5%の取引価格ベースの入札価格で提示してしまいがちです。
結果として、実際には3%の赤字が出ます。ただでさえ取引条件が厳しくて支払が遅いのに支払金額も少ないのですから、消費税が滞納になるのも当然です。
務署は厳しい
消費税の滞納に対する税務署の態度は非常に厳しく、事情によっては売掛金の差し押さえもします。売掛金を差し押さえると会社はすぐに倒産しますが、会社が滞納した消費税は、別の会社が消費税の支払額から控除していますから徴収漏れは許されないのです。
結果として税金のために倒産させるか、自分の財産を売却したりして消費税を納付することになります。消費税の公平な負担をさせるために親請側の不当な要求を取り締まっていますが、入札という制度がある限りこの問題はなくならないのです。
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